昨日のTop Esports vs Fnatic、熱い試合が多かったですね。ご覧になっていた方は、記憶に新しいかと思います。この熱が冷めぬうちに、観戦日記を書いていこうと思います。度々になりますが、ネタバレになりますのでまだ見てない方は、ここで本記事をそっと閉じることをお勧めします。
- Game1 TES(Blue) vs FNC(Red): シンジド!?Bwipo本気か!?
- Game2 TES(Blue) vs FNC(Red): Hylissang、ブラウムでそのパフォーマンスは何なんだ!?
- Game 3 TES(Blue) vs FNC(Red): ヴェルコズ・カ=ジックスピックまじか!?
- Game4: FNC(Blue) vs TES(Red): どちらが勝ってもおかしくない激戦!!
- Game5 FNC(Blue) vs TES(Red): TESはやっぱり強かった...
- 最後に(とおまけ)
- 追記
Game1 TES(Blue) vs FNC(Red): シンジド!?Bwipo本気か!?
Fnaticのラストピックが、シンジドのサプライズピックでした。これは誰も予想していなかったでしょう。筆者がLoLを遊ぶときもたまに対面して、毒をまき散らしながらふらふらするし、倒そうとしても足が速くて捕まらない嫌なチャンピオンという印象がありますが、プロシーンだと集団戦はどうするのか心配になるところです。
その他の点に触れると、FNCのファーストピックはJackyLove(JKL)からのセナ取り上げピックです。JKLのセナはグループステージで相当暴れていたので、自然なピックです。FNC側で心配な点としては、キンドレッドの対面がグレイブスで、レーナ―がキンドレッドのファームを支える動きが必要となる一方で、midレーンのマッチアップがガリオ vs ゾーイと主導権を取れないマッチアップになってしまったことでしょうか。
試合を決定づけた要因の1つは、botレーン2人のパフォーマンスについてFNC側が上回ったことな気がします。動画12:43~のファーストブラッドのシーンや、18:00~の一連のファイト、20:23~のシーンを見ていただければと思います。18:00~からのシーンは、Hylissangラカンのエズ・グブに対する2manノックアップや、Rekklesセナの最後の抱擁予測打ちなど派手なプレーがありましたが、Nemesisガリオが英雄降臨を使ってゾーイにしっかりついてきたことが大きかったですね。
Hylissangのラカンはこの試合特にパフォーマンスがすさまじかったですね。31:00~や39:35~の集団戦のシーンでは、エズにノックアップを入れてダメージを出す前に落とすことができ、かなり有利な集団戦になっています。グループステージではよいプレーもあれば、それミスるのというシーンもあって不安定でしたが、今日はずっと最高な時のHylissangでしたね。
気になるシンジドのパフォーマンスですが、18:45~のシーンはシンジドっぽいな~というシーンですね。Bwipoも楽しそうです。
#Worlds2020 pic.twitter.com/ZQN7oWpKmP
— LEC (@LEC) 2020年10月17日
集団戦でも活躍が見られ、27:40~のシーンはこの距離で投げがはいるのという感じでグブを投げてキルにつなげていますし、40:20~のバロン前のシーンでは相手のオーンを味方の方に投げ入れて、最初それは大丈夫なのかといった感じでしたが、その後毒をまき散らしながら相手のダメージディーラーをゾーニングしていたので、結果オーライだった様です。
Game2 TES(Blue) vs FNC(Red): Hylissang、ブラウムでそのパフォーマンスは何なんだ!?
1st BanPick Phaseの特徴としては、TESがHylissangのラカンを嫌ってバンした結果、Nemesisの得意チャンプオリアナが空いたことと、FNCはJKLのセナが空いているにも関わらず3rd Banでセトをバンしたことでしょう。結果、それぞれセナとオリアナを獲っています。また、意外なピックだったのはFNCのブラウムピックですね。ブラウムは今大会では勝率も良くなく評価は低いと思っていたチャンピオンで、ブラウムを取るならエンゲージスキルのあるレオナの評価が高いと思います。実際、Hylissangレオナはグループステージで素晴らしいパフォーマンスを見せていたので、そういった点でも意外なピックでした。
2nd BanPick Phaseは、FNCはオーンを取る前提で、レーンの具合がよくないカミールと後半のスケールで圧倒的なブラッドをバンしています、TESもそれが分かって、最後のバンはSelfmadeの得意チャンプに充てていますね。TESは相手がオーンで耐えるつもりならとスケーリングのいいGPをtopにピックして、エンゲージ要素を補う意味でJ4を取っています。Selfmadeは引き続きキンドレッドを選択。Game1と異なる点としては、FNC側にとってジャングルのマッチアップとmidレーンの主導権が不利でなくなったことでしょう。また、TESはGame1のようにポーク構成ではないのに、エンゲージスキルをJ4しか持っておらず、集団戦が難しい構成になってしまいました。
このゲームは序盤、FNCがbotレーンで徹底的に仕掛け続けました。すべての仕掛けが上手くいったわけではなく、むしろTESがかなり正確にリアクションをして全体のゴールドリードを作っていた時間がありました。そんな中でも、RekklesのアッシュとSelfmadeのキンドレッドの2人のキャリーが順調に成長していたことが大きなポイントでした。
中盤以降、多くの回数集団戦が発生してどれも面白かったですが、どの集団戦でも言えると思うのは、オーンとブラウムという固い2体が善戦で暴れるのを、TESはセナピックというのもあってDPSが足りずCCも薄い構成のために止めることができず、常に先にフロントを溶かされていたのが勝敗を決したのではと考えています。
この時点で、FNCが2勝先行しSemiFinalへ王手となりました。優勝候補TES、ここで敗れるかという雰囲気は見ていた方は感じたかと思います。そんな中、C9が不穏なツイートをします...
Well, congrats on making Semis, FNC. There's no way that TOP come back from an 0-2. #Worlds2020
— Cloud9 (@Cloud9) 2020年10月17日
筆者は知らなかったのですが、C9がこのツイートをすると、ここから必ず逆転されてしまうという呪いらしいですね...
Game 3 TES(Blue) vs FNC(Red): ヴェルコズ・カ=ジックスピックまじか!?
FNCはヴェルコズとカジックスという今のメタではよく見ないチャンピオンをピックしてきました。ヴェルコズは、先日行われたDRX vs DWGのQuarterfinalでDRX Chovyもピックしていましたね。ロングレンジのスキルが多いので、そこに勝算があるのかもしれません。カジックスに関しては、よくわからないです。
TES側のサイオンとリーシンのピックはこの試合だけでなく、この後の試合でも重要なチャンピオンになっていきます。
試合は、序盤からKarsaのリーシンを中心にTES側が有利を作っていった印象です。Topレーンで369がBwipoに対して1v1でかなり優位を築いていたのも大きいですね。途中面白い集団戦もありましたが、TES側がきれいにスノーボールしていったと思います。
Game4: FNC(Blue) vs TES(Red): どちらが勝ってもおかしくない激戦!!
先ほどとは変わって、どちらもまともな構成に見えます。
TESは2枚のタンクと2枚のad、ニダリーの槍投げでのポーク構成。FNCはAdApのダメージバランスがAd寄りなきがしますが、ダメージディールできるチャンピオンが2人いて大丈夫ということでしょう。TESはGame2で苦しめられたBwipoのオーンを、ダブルAdで溶かしきれるピックができた一方で、FNCとしては先ほどのGame3で苦しんだtopレーンのマッチアップが継続なので不安要素が残ります。
試合展開としては、Game2と同じようにFNCがbotレーンで勝負を仕掛けていきます。動画13:32~や14:38~の2v2のシーンではFNCのbot duoが完全にTESを上回っていて、正直驚きを隠せませんでした。16:55~や18:10~のシーンではFNCのbotに対する仕掛けへのTESの対応が早くなり一方的にはなりませんでしたが、Selfmadeにもゴールドが入ってFNCにとってはかなり良い状況で推移していきます。実際、最初の2ドラゴン・2ヘラルドはFNCがコントロールしています。
この苦しいTESの状況を救ったのは、369のサイオンの中盤のタンク性能の高さです。3ドラゴン前、FNCのbot duoがサイオンを落としに行きますが、あまりにも硬くて落ちずカウンターをくらってしまいました。ここから、TESは徐々に状況を戻していきます。
この後の重要なファイトでも、サイオンがフロントで立ちはだかり続け、FNCはついにサイオンを溶かすことができず、敗れることとなります...
Game5 FNC(Blue) vs TES(Red): TESはやっぱり強かった...
このピックでFNCのプランは、TFがmidレーンで主導権を取り状態のいいbotレーンに飛んで試合を動かしていく、というものだと思われます。一方で、カウンターにサイラスを取られているので、最悪のシチュエーションとしては、サイラスに主導権を取られたあとultを奪われて先にサイドレーンに飛ばれるという展開です。
結果としては、悪い方の状況になりました。Karsaリーシンが序盤に2回、midレーンにガンクを決めてmidレーンの形勢は決まったものと思われます。その後、激しいファイトがかなりの回数起こり、FNC側も返すシーンもありましたが、TES側が序盤に気づいた有利をそのままに試合を決めたという印象ですね...
TESの追い詰められた状況を救ったのは、間違いなくKarsaのリーシンと369のサイオンだったと思います。実際、KarsaはPlayer of the seriesに選ばれています。
The player of the series in @TOP_Esports_' 3-2 win over @FNATIC: Karsa! #Worlds2020 pic.twitter.com/7vcvMNd0pp
— LoLEsports Stats (@LoLEsportsStats) 2020年10月17日
最後に(とおまけ)
いや~、熱い試合が多くて正直お腹いっぱいですね...
もちろん、観戦日記は今後も更新予定なので、ぜひチェックしてみてください!また、これまでの試合も観戦日記を残しています。過去の記事は以下のリンクを見てみてください!
追記
10/19にYouTubeで見つけたのですが、LPLが本シリーズのtop5プレーを上げていました。5番目から滅多に見られないようなアウトプレーが続いています。LPL製作ということで、地元のTESの選出が多いですが、どれも勝負を左右するいいシーンなのでぜひ見てください!