皆さん、先日のG2ショーは楽しまれたでしょうか。
LCKのチームに対して試合前から自信を見せるG2が、有言実行というようなシリーズになりましたね。筆者は個人的にCapsの爆発的なキャリーが見られて嬉しかったです。さっそく観戦日記を書いていこうと思うので、ぜひ読んでみてください!
- Game1 GEN (Blue) vs G2 (Red):Gen.G、そんなにメタを渡して大丈夫か?
- Game2 GEN (Blue) vs G2 (Red):構成はGame1と逆だが...
- Game3 Gen.G (Red) vs G2 (Blue):やっぱり勝つのはG2
- まとめとおまけ
Game1 GEN (Blue) vs G2 (Red):Gen.G、そんなにメタを渡して大丈夫か?
まずドラフトを見ると、本Worlds2020においてほぼバンorピックというようなメタチャンピオンたちが並んでいますね。それに対して、Gen.GはBddのアジールなど得意チャンプのピックを代表的に、メタが中心とは言えない構成になっています。
構成からわかる狙いとしては、G2側は序盤・中盤にTFのultを起点にサイドレーンでアクションを起こして有利を気付いていきたい構えです。一方で、Gen.G側はアジールとリリアが順調に育てば集団戦に強い構成なので、G2の仕掛けを躱して順調にファームしていけるかが焦点になります。
試合の展開としては、G2は中盤まであまり順調には有利を獲れませんでした。最初の3ドラゴンと2ヘラルドはGen.Gがコントロールして獲得していますし、その時点でゴールド差はほとんどできていません。両チームの構成を考えると、Gen.Gにとって順調な出だしだったと思われます。
ところが、動画29:10~・35:05~・36:55~の3つのファイトで、G2が一気にスノーボールしてゲームが終了します。チーム全員でのエンゲージ判断の速さや、敵バックラインをゾーニングするなど役割分担が明確であるなど様々な要素があると思いますが、あまりにも鮮やかに勝つので素人目に簡単なように見えてしまうほどです...
Game2 GEN (Blue) vs G2 (Red):構成はGame1と逆だが...
Game2もドラフトから見ていきましょう。印象としては、先ほどのG2のメタチャンピオンピックをGen.Gを行ったな~という感じです。それに対して、G2のドラフトはTFのカウンターにサイラス(ultを奪ってTFのロームについて行ける)と、topレーンにシェンを取っていて、これによってTFのマップへのプレッシャーに対抗しています。また、Gen.Gはラストピックでタムケンチ取り上げかエンゲージ要素を優先してレオナかを迷ったあと、レオナを選択しています。結果的に、マップ全体へのプレッシャーはG2の方が強くなったのではないでしょうか。集団戦に関して言えば、G2はエンゲージ要素がリリアの睡眠かサイラスが敵のultを奪うかで薄い一方、Gen.Gはレオナのエンゲージ、TFのゴールドカード、アッシュのultとCCも十分なので、Gen.Gの方が良さそうですね。メタチャンピオンを取りそろえたのはGen.G側なので、これに負けるとメンタル的にも終わるのではと、LJLの解説リクルートさんも仰っていました。
midレーンのTF - サイラスのマッチアップは、先日白熱したTES vs FNCの最終戦でも見られたマッチアップでした。TFのシナリオとしては、レーンをコントロールし先にサイドにロームして有利を広げていくことが最良で、最悪なのはサイラスに主導権とultを奪われて先にロームされるという展開です。結果を言うと、Capsサイラスがキルを集めてmid差を付けます。チームとしても、G2がGame1とは違って序盤のキルゲームで有利を作っていきました。
このゲームは、Gen.Gファンの方にとっては悪い意味で刺激が強すぎるので見ない方がいいかもしれませんが、Capsのアウトプレーショーとしては1級品なので、何も考えずに見ると楽しめると思います!
Game3 Gen.G (Red) vs G2 (Blue):やっぱり勝つのはG2
ドラフトで特に変わった部分はありませんが、Gen.GはRulerの得意チャンプであるエズリアルを取ったところが重要な変化だったと思います。Rulerエズはダメージディーラーとしてこの試合チームを支える活躍を見せていました。
序盤の試合展開としては、G2がGame2と同じで徐々に有利を作っていきました。このままGame2と同じく一方的な展開になるかと思われましたが、動画32:50~のRascalボリベアが裏にtpしてから暴れて3-0 + バロン獲得につなげるシーンや、37:50~のG2がネクサスタワーに攻め込んできたときに意地の反撃を見せるシーンもあり、最後まで目が離せない試合になりました。
結果としては、35:40~のドラゴンソウルをかけたファイトの部分で、Capsがフォーカスを受けて戦線離脱したあとも、ドラゴンの確保はしっかり行ったG2が危なげなく試合を畳むことになります...
まとめとおまけ
ここまでで取り上げませんでしたが、G2は各試合のLv1での動きも参考になりますね。Game1は何が起きたか動画では確認できませんでしたが、Rascalのフラッシュが落ちたのと、Game2ではレオナ、Game3ではTFのフラッシュが、それぞれ別のセットアップで落とされています。噂で聞いた話、PerkzがLv1の動きでゲームの8割は決まると言っていたらしいので、それだけ重要視していることが分かりますね。相手の研究をしないと上手くいかないと思いますが、プリメイツグループでLoLをするときはいつか試してみたいです。
結果的にLCKチームに対して試合前から自信を見せていたG2が圧倒的な強さを見せて3連勝を収めましたね。個人的には、グループステージのCapsは何となく爪を隠しているなと感じていたので、このノックアウトステージでスーパーキャリーを見ることができて嬉しいです。
完全に試合内容とは無関係ですが、実はTwitter上で、先日のTES vs FNCであったC9の呪いが今回も発生していました。
Well, congrats on making Semis, G2. There's no way that GENG come back from an 0-2. #Worlds2020
— Cloud9 (@Cloud9) 2020年10月18日
それに対して、先日実際に被害にあったFNCはこんなツイートを...
Oh no, they didn't avoid the 2-0 debuff. 😔
— FNATIC (@FNATIC) 2020年10月18日
ただG2にこの呪いは効かなかったらしく、ストレートの勝利でした。杞憂でしたね。
次のDWG戦は、KRとEU最強のmid・topレーナーの対決が見られると思うので、非常に楽しみです。G2はかなり状態が上がっていますが、不安材料が全くないわけでもなく、例えばGame1ではJankosニダリーのスピアがかなり外れていたりしました。最後のインファーナルソウルを抑える頼もしい一面もありましたが... それらに対して、G2のTwitterもこんなツイートをしています。
.@G2Jankos on Nidalee pic.twitter.com/uhkh9EiA2C
— G2 Esports 👑 (@G2esports) 2020年10月18日
JANKOOOOOOOOOOOOOOOOOOS pic.twitter.com/KOdo1RGxXv
— G2 Esports 👑 (@G2esports) 2020年10月18日
G2のチーム内は雰囲気がかなりいいようで、勝利後の整列・挨拶のあとこんなパフォーマンスを見せてくれています。
.@G2Caps we're still playing semis, don't swim home yet! pic.twitter.com/OnZFZATGwj
— G2 Esports 👑 (@G2esports) 2020年10月18日
Capsの顔w リアクションが最高ですね!
今後のWorldsの試合も観戦日記を更新するつもりなので、ぜひチェックしてみてください。また、これまでの試合についても観戦日記に残しているので、以下のリンクから読んでいただけると嬉しいです!