前回の記事からグループステージのDay7とDay8が行われ、グループC・Dの順位が確定し、ノックアウトステージのドローも決まりました。今回の記事ではDay7・Day8のオススメの試合と、ノックアウトステージのドローについての現時点での感想を書いていこうと思います。
Day7のオススメ試合:FNC vs LGD
最初に断っておくと、筆者はPICK'EMの都合上Fnaticを応援しています。LGDを応援している方にとっては面白くないかもしれません。
今回の試合は、FNCのサポートHylissangレオナが非常にアグレッシブで、botレーンでアクションが多く起こり、それに合わせて試合が展開していきます。これは、LGDのレートインベードからbotレーンへの帰り際をとがめたことで、LGDのノーチラスがデッド、セナのサモナースペルが2つともダウンという有利状況を作り出せたことがきっかけになります。
中には、フォーカスのズレにより負けるファイトもありスローしたかなと思われる場面もありましたが、全体を通してみると勝利につながっていったと思われます。試合を決定づけたファイトは、動画26:50-(ゲーム時間18:30-)のmidレーンでのファイトでしょう。FNCがヘラルドを召喚した時点で、アウタータワーまで残っていましたが、Hylissangレオナのインナータワー下への飛び込みにBwipoボリベアがultであわせて、インナータワーまで獲得しています。これで、かなり視界コントロールの面で有利な状況になっていますね。
Hylissangのレオナのパフォーマンスも素晴らしかったですが、Bwipoのボリベアも相当強かったです。動画31:45-のレネクトンとの1v1のシーンや、35:35-からのグループファイトでバックラインに飛び込んで暴れ続けるシーンが印象的です。
FNCにとってはこれに勝てばノックアウトステージ進出が決まる試合でしたし、LGDにとっても実質進出をかけた試合だったので、その状況でこれだけ面白い試合を披露してくれるのは素晴らしいですね。
おまけ:9 Men Sleep!?:TSM vs Gen.G
この試合は、Day7の話題をさらった 9 Men Sleep(?)が見られた試合ですね。リンクを載せさせていただきましたが、UGさんの実況解説動画のサムネイルにも大きく載っていますね。
この試合は、TSMがこれまでと打って変わって、序盤アグレッシブに行き有利を作っていきますが、途中からスローしてしまいます。そして問題のシーンは、動画37:35-ですね。
Day8のオススメ試合:DRX vs TES
グループDの1位決定戦です。前半戦でも素晴らしい試合を見せてくれたカードなので期待が高まります。
TESはtopにブラッドミア、midにオリアナがいて、ブラッドのパワースパイクのタイミングを待って集団戦を仕掛けるというゲームプランでした。それに対して、DRXはtopにオーン、jgにキンドレッドをピックし後半のスケールも悪くないようにしたうえで、midにガリオ、supにエンゲージのできるバードをとって、序盤は相手botレーンにプレッシャーをかけていきます。
botレーンでアクションを起こしたいDRXに対して、TESのJackeyLoveとyuyanjiaはすばらしいリアクションを見せ、デッドしませんでした。その他、DRX側もjg Pyosikがキンドレッドのultで素晴らしい反応を見せるシーンもあって、24分までファーストブラッドが出ない引き締まった展開となりました。これはWorldsの記録を更新したそうです。
This game now features the latest first blood in Worlds history by 26 seconds. 24:04 is the new record! #Worlds2020
— LoLEsports Stats (@LoLEsportsStats) 2020年10月11日
ブラッドのラバドン完成以降、TESが試合を動かしていく展開になります。集団戦でのknightのオリアナや369のブラッドもすばらしいパフォーマンスでしたが、際立っていたのはJackeyLoveのアッシュでしょう。かなり強気のポジションでダメージを出し続けていて、どうしてこのポジションで1デッドなんだと誰もが思うようなパフォーマンスでしたね。
また、動画37:10-のブラストコーンを叩いてからのスニークバロンの動きは、プロでも気づけなかったので参考になるかもしれません。
結果、TESが1位突破となりましたが、両チーム素晴らしいプレーを披露しているので、ぜひこの試合は通しで見てください。
ノックアウトステージのドローが決定
上の山にLPLチーム、下の山にLCKチームが固まって、それぞれLECチーム1つずつ混じっているのが特徴的ですね。
このドローで一番喜んだのはG2でしょう。TESとDWGという第1シードと初戦で当たる可能性もあった中でそれを回避したというのが1つ。また、LPLチームよりLCKチームの方が得意だと感じているようで、その点でLCKの山に入ったのが良かったようです。実際、G2のジャングラーJankosはこのドローを見て以下のようなツイートをしています。
Thank u brothers Ning and Tian. After getting rid of me from Worlds one after the other, both of them were really kind this year
— Marcin Jankowski (@G2Jankos) 2020年10月11日
今回のドローを引いたのがFPXのTianとIGのNingで、過去のWorldsでJankosはこの2人に苦い思いをさせられたそうですが、今回のドローのことはうれしく思っていることが分かります。
逆に、一番悲しいのはDRXではないでしょうか。グループステージでLPL1位のTES相手に善戦しただけに、LPL地域に対して手ごたえを感じていたはずです。なのに、初戦でDWGと当たってしまうドローになってしまいました。DWGにはLCKでのシーズンで分からされているでしょうし、WorldsでのDWGの調子も良好に見えるので、最も当たりたくないチームが初戦になってしまったと思います。
木曜から始まるノックアウトステージ、実力あるチームだけが残って面白くなること間違いなしなので、見るのが楽しみです。試合が始まる前に、PICK'EM関連で記事を更新するかもしれないので、併せて読んでいただけると嬉しいです。