グループステージの後半戦もすでに半分が終了しました。後半からは、1日の間でグループごとに全ての試合を行い順位を決定していくスケジュールが組まれています。すでにグループAとBの順位が決まったので、本記事では、2つのグループの結果と見所について書きつつ、残り2グループについても触れていこうと思います。
例のごとく、試合結果のネタバレが含まれます。ネタバレを気にしない方や既に結果を知っている方は、ぜひ「続きを読む」をクリックしてください。
グループステージ後半戦の半分が終了!:グループAとBで様相が異なる...
筆者の個人的な予想では、グループAは1位G2、2位Suning、グループBは1位DWG、2位JDGとしていました。前半戦が終了時点で、グループAはG2とSuningが同率1位、グループBはDWGが1位でJDGが2位だったので、順調な出だしだったと言えます。
ところが、後半戦はグループAとBで異なる雲行きとなりました...
グループAの見所
まず、グループステージ5日目、グループAの試合結果は以下のようになりました。
1位2位決定戦がタイブレークまでもつれ込む熱い展開ですね。
見所1:G2楽しませてくれるじゃないか...
G2のグループステージ前半戦は、強敵Suningに勝利しましたが、最終戦でTLに負けてしまい、やや不安を残すものになったのは記憶に新しいと思います。そんな中、最終戦に組まれたSuningとの直接対決までの2戦で取りこぼさないかが最初の注目ポイントになりました。
結果としては、G2は2勝をきっちり取って最終戦に臨むことになりました。試合内容は、前半戦に見せた圧倒的な集団戦の強さで勝つというよりかは、丁寧に優位を広げて勝ち切るというもので、この時点でかなり筆者は安心していました... しかし、Game 6及びタイブレーカーでSuningに2連敗し、G2は2位通過という結果に終わります。
Game 6に関しては、ピックが勝敗に大きく影響したように思います。問題となったのは、G2がbot duoでカリスタ・セナを試したことです。今回のWorldsでは、パンテオン・バード・タムケンチといったマップ全体にプレッシャーをかけやすいサポートチャンピオンがメタになっていると考えられます。実際に、Suningはこの試合でエズ・バードをpickして、バードがbotレーンを離れてロームしやすいような状況を作っています。それに対して、セナのサポート運用はドーニングシャドーのglobal ultがあるものの、マップ全体への影響力といった部分ではバードに劣っていました。
タイブレーカーに関しては、見てない方はぜひ見て欲しいので、YouTubeのリンクを上に載せました。
試合の展開としては、Suningのmidレーナ―Angelがこれまで隠していたアカリへの対応が難しく、試合を通してSuningに4体のバロンを取られるなどG2にとって難しい試合になりました。それでも45分近いロングゲームになったのは、G2のadc Perkzのセナが、追い詰められたファイトで常にダメージを出し続ける素晴らしいパフォーマンスでチームを支えたことが大きく影響しています。
G2は、セナの射程とサイオンの体力が無限にスケールしていくので、インファーナルソウルを獲得した後逃げ切ることができれば、本当に逆転があったかもしれません。
見所2:TLのカムバックと悲しみ
TLは、グループステージ前半戦は負けが先行して苦しい状況でしたが、前半戦の最後にG2に勝利し後半戦の巻き返しが期待されていました。実際、後半戦の最初にG2に負けはしたものの、その後の2戦に勝利し3-3の五分にまで戻していました。
Game 6のG2 vs Suningは、G2が勝てばTLとSuningの勝利数が並び、TLとSuningのノックアウトステージ進出をかけたタイブレーカーが発生する、TLにとっても重要な試合でした。この時だけは、TLファンもG2を応援したことでしょう。
結果的に、G2は現在のメタとは異なるように思えるドラフトを試して敗北しました。応援した分、この結果にTLファンは怒り心頭だったと思います。
グループBの見所
グループステージDay6、グループBの結果は以下のようになりました。
グループBは1位と2位が順当に決まり、アップセットという意味での見所はなかったです。
そんな中で注目だったのが、圧倒的な強さを見せていたDWGに対してJDGが初黒星を付けたGame 6です。この試合で大きなポイントだったのは、DWGのmidレーナ―Showmakerを序盤にかなりいじめることができたことです。これまでの試合でも、DWGの強力なmid - jgのラインを止めるためにShowmakerを狙うというアクションはあって、Showmakerがデットするというシーンもあったのですが、気が付いたらファーム差がなくなってShowmakerがレーンのコントロールを取り戻していて、どうやったら崩せるんだという感じでした。
この試合では、Showmakerが序盤に2デッドしてファーム差もできていたため、サイドレーンのアクションに対してDWGが後手になるというシーンが多かった気がします。この試合から、DWGに勝つためにmid - jgのラインの分断を狙うのは間違っていないことが分かります。(実行できるかどうかは別ですが...)
また、この試合で個人的に気になったのは、DWGのNuguriがセトと使っていた点ですね。(自分のメインチャンピオンの1つなので)Nuguri選手自身の強さもあって、カミール相手に1v1で強いシーンが多く見られたのが嬉しかったですが、集団戦での影響力を出すのは今のセトでは難しいなと感じるシーンもあって複雑な気持ちです。
もう1つ、自分のPICK'EMに影響があったのは、RGEが4位に沈んだことです。これに関しては、LJLの実況解説の方も言及されていますが、DWG戦でRGEは積極的にレーンスワップを行って試合を動かそうとしていたのですが、それを完璧に返されて、結果バキバキに打ち負かされています。この結果がメンタルにかなり悪影響を与えたのは、その後のプレーからも推し量れます。一方で、PSGは前の試合でJDGに勝利しており、状態はRGEよりも良かったと思います。RGEには3位になって欲しかったので残念ですが、これも勝負の結果ですね。
グループステージDay7:グループCはどのチームが突破するのか?
前からこのグループはどのチームが勝つか分からないと言われている通り、現在FNCとGen.G、LGDの3チームが2勝1敗で並んでいます。Day7のスケジュールは以下の様になっています。
Game 6にGen.G vs FNCが予定されていて、どのチームが突破するのか最後まで分からなそうですね。最後まで目が離せなさそうです。
筆者はPICK'EMでFnaticを1位にしたので、その視点で気になる点を挙げると、Fnaticが勝つ条件としては、チームの構成とサポートのHilyssangのパフォーマンスが重要になってきます。この2つが揃えば強いチームにも十分戦えることは、前半のGen.G戦で勝利したことからわかります。
なので、Fnaticの試合は、最初のドラフトとHylissangガチャに注目してみると楽しめると思うのでぜひ見てください。